大規模修繕の完了検査|引き渡し前に確認すべきポイント

修繕の進め方

完了検査の重要性

大規模修繕工事が完了したら、施工業者から管理組合への引き渡し前に「完了検査」を行います。この検査は、工事が仕様書どおりに施工されているかを確認する最後の機会であり、不具合があればやり直しを求められる重要なプロセスです。

「工事が終わったからもう安心」ではなく、しっかりとした検査を行うことがアフターメンテナンスを含めた修繕の成功につながります。

完了検査の種類

施工業者による自主検査

まず施工業者自身が社内検査を行い、手直し箇所を修正します。この段階で大きな不具合は解消されているはずです。

設計監理者による検査

設計監理方式を採用している場合、コンサルタント(設計監理者)が第三者の立場で検査を行います。専門的な視点から品質を確認できるため、安心感があります。

管理組合(修繕委員会)による検査

修繕委員会のメンバーが実際に目で見て確認する検査です。専門知識がなくても、塗装のムラ、シーリングの仕上がり、清掃状況などは確認できます。

チェックすべきポイント

外壁

塗装のムラ・色ムラがないか、タイルの浮き補修箇所の仕上がり、シーリングの充填状態(隙間・気泡がないか)を確認します。

防水

屋上防水の仕上がり、ドレン(排水口)周りの処理、立ち上がり部分の施工状態を確認します。水たまりができていないかも重要なチェックポイントです。

共用部分

廊下・階段の塗装、鉄部の錆止め・塗装、手すり・柵の固定状態、排水管の通水テストなどを確認します。

仮設物の撤去・原状回復

足場が完全に撤去されているか、養生跡や汚れが残っていないか、植栽へのダメージがないかを確認します。

引き渡し時に受け取る書類

完了検査後、施工業者から以下の書類を受け取ります。工事完了報告書、施工写真(工事前・中・後)、各種試験成績表(引張試験・含水率測定等)、保証書(部位ごとの保証期間を明記)、瑕疵担保責任に関する書類です。

これらの書類は将来の修繕計画や次回の大規模修繕の際に重要な資料となるため、大切に保管しましょう。

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