管理規約は大規模修繕の「ルールブック」
マンションの管理規約は、大規模修繕を進める上での法的根拠となる重要な文書です。修繕積立金の使途、工事の決議方法、共用部分と専有部分の区分など、修繕に関する基本ルールが定められています。
しかし、築年数が経ったマンションでは管理規約が古いままで、現行の法律や国土交通省の標準管理規約に対応していないケースがあります。大規模修繕を機に、管理規約の見直しを検討しましょう。
大規模修繕に関連する管理規約の条項
修繕積立金の使途と取り崩し要件
修繕積立金をどのような工事に使えるか、取り崩しにどの決議が必要かが規定されています。資金計画を立てる際に、規約上の制約を確認しておくことが重要です。
専有部分への立入り
大規模修繕で専有部分(バルコニー・窓サッシなど)の工事を行う際、住民の協力義務が規約に定められているかを確認します。規定がなければ、工事への協力を拒否する住民が出た場合に対応が困難になります。
工事の決議要件
大規模修繕は通常「普通決議」(出席者の過半数)で足りますが、形状の変更を伴う工事(バリアフリー化など)は「特別決議」(区分所有者の3/4以上)が必要な場合があります。
改定を検討すべきポイント
1. 標準管理規約との整合性
国土交通省のマンション標準管理規約は定期的に改定されています。管理適正化法の改正内容も踏まえ、自分たちの管理規約を最新の標準と照合しましょう。
2. 修繕積立金の段階増額に関する規定
修繕積立金の値上げがスムーズに行えるよう、増額の手続きや基準を明確に規定しておくことが望ましいです。
3. 長期修繕計画の策定義務
長期修繕計画の策定と定期的な見直しを管理規約上の義務として明記しておくと、計画的な修繕が担保されます。
管理規約の改定手続き
管理規約の改定には、総会での特別決議(区分所有者の3/4以上の賛成)が必要です。改定案は事前に全組合員に配布し、十分な検討期間を設けましょう。
専門的な内容を含むため、マンション管理士や弁護士のアドバイスを受けることをおすすめします。大規模修繕と管理規約改定を同時期に進めることで、住民の関心が高いうちに改定を実現できます。


