大規模修繕後のアフターメンテナンス|保証期間中にやるべきこと

修繕の進め方

大規模修繕が無事に完了しても、それで終わりではありません。工事後のアフターメンテナンスを適切に行うことで、修繕の効果を最大限に長持ちさせることができます。特に保証期間中の対応は、不具合の無償補修を受けられるかどうかに直結する重要なポイントです。

大規模修繕後の保証とは

保証の種類と一般的な期間

大規模修繕の保証は、工事箇所ごとに設定されるのが一般的です。主な工事項目の保証期間の目安は以下のとおりです。

  • 防水工事(屋上):10年保証が一般的。材料メーカーの保証と施工会社の保証が別々に設定される場合もある
  • 外壁塗装:5〜7年程度。塗料メーカーの性能保証とは別に、施工品質の保証がある
  • タイル補修:2〜5年程度。浮き補修と張替えで保証期間が異なることがある
  • シーリング工事:5年程度
  • 鉄部塗装:2〜3年程度

保証書の確認ポイント

工事完了時に受け取る保証書は、以下の内容を必ず確認しましょう。保証の対象範囲(材料の不良のみか、施工不良も含むか)、免責事項(自然災害・経年劣化は対象外など)、不具合発生時の連絡先と対応フロー。保証書は管理組合で厳重に保管し、理事が交代しても引き継がれる体制を整えてください。

保証期間中にやるべきこと

1. 定期点検の実施

多くの施工会社は、工事完了後1年・2年・5年・10年のタイミングで定期点検を実施します。この点検は工事監理を担当した設計事務所やコンサルタントに同行してもらうのが望ましいです。施工会社だけの自主点検では、不具合を見落とすリスクがあります。

2. 住民からの不具合報告の仕組みを作る

バルコニーの防水や室内側への漏水など、住民が最初に気づく不具合は少なくありません。「工事後に気になることがあれば管理組合に報告してください」と周知し、報告を受け付ける窓口と記録方法を決めておきましょう。

3. 不具合発見時は速やかに通知する

保証期間内に不具合を発見した場合は、できるだけ早く施工会社に書面で通知します。口頭だけでは「聞いていない」と言われるリスクがあるため、写真付きの書面で日時・場所・状況を記録して送付しましょう。保証期限ぎりぎりの発見にならないよう、保証満了の半年〜1年前に総点検を行うのが理想です。

4. 工事記録を保管する

竣工図書・工事写真・使用材料のリスト・各種保証書は、次回の大規模修繕の際に非常に重要な資料となります。電子データと紙の両方で保管し、管理組合の引継ぎ資料に含めましょう。

保証期間後のメンテナンス

保証期間が終了した後も、建物の劣化は進みます。特に以下の項目は定期的なチェックが必要です。

  • 排水溝・ドレンの清掃:年に1〜2回。詰まりは漏水の原因になる
  • 外壁のひび割れチェック:年に1回の目視確認。幅0.3mm以上のひび割れは要注意
  • 鉄部の錆び確認:手すり・階段・メーターボックスなどの塗装剥がれ
  • シーリングの状態確認:硬化・ひび割れ・剥離がないか

これらの日常的なメンテナンスをきちんと行うことで、次の大規模修繕までの修繕周期を延ばせる可能性もあります。

まとめ

大規模修繕の成功は「工事の完了」ではなく「修繕効果の持続」で測るべきです。保証期間中の定期点検・不具合対応を確実に行い、保証終了後も日常的なメンテナンスを続けることが、マンションの長寿命化につながります。

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