修繕工事でどれくらいの騒音が出るのか
大規模修繕中に最も多い住民の不満は「騒音」です。しかし、どの工事でどれくらいの音が出るのかを事前に知っていれば、心構えができて不安も軽減されます。
ここでは、大規模修繕の主な工種別に騒音・振動のレベルと、それぞれの低減策を解説します。
工種別の騒音レベル
足場の組立・解体
金属パイプの打ち込み・取り外し作業で、70〜85dB程度の騒音が発生します。掃除機の音(70dB)から幹線道路沿い(80dB)に相当する音です。工事の最初と最後に集中するため、住民には事前に日程を通知しましょう。
コンクリート補修(ハツリ作業)
電動ハンマーでコンクリートを削る作業は、80〜95dB程度と最も大きな騒音が発生します。振動も伴うため、住民の生活への影響が大きい工種です。
外壁塗装・防水工事
塗装作業自体の騒音は小さく40〜50dB程度ですが、高圧洗浄(下地洗い)は70〜80dB程度になります。洗浄は通常1〜2日で終わるため、その日程を明確に告知することが重要です。
シーリング工事
古いシーリング材をカッターで除去する際に50〜60dB程度の音が発生しますが、比較的軽微です。
騒音・振動の低減策
工法の選択
同じ目的の工事でも、工法によって騒音レベルが異なります。工法比較の際に、騒音への影響も評価項目に入れましょう。例えば、ハツリ作業を最小限にする補修方法や、低騒音型の機械を使用する業者を選ぶことも可能です。
防音養生
足場の外装シートを防音仕様にする、騒音の大きい作業場所に防音パネルを設置するなどの対策があります。費用は増えますが、近隣トラブルの防止効果は大きいです。
作業時間の管理
騒音の大きい作業は午前10時〜午後4時に限定し、早朝・夕方・休日は避けるのが基本です。工事スケジュールの段階で、騒音作業の時間帯を計画的に配置しましょう。
住民への情報提供が鍵
騒音そのものよりも「いつ終わるか分からない」ことがストレスの原因になります。週間工事予定表を掲示し、特に騒音が大きい作業の日程は個別に告知するなど、住民とのコミュニケーションを密にすることが最も効果的な対策です。


