大規模修繕で仮住まいは必要か
結論から言えば、通常の大規模修繕(外壁塗装・防水・シーリング等)では仮住まいは不要です。住みながら工事を進めるのが一般的で、生活への影響はあるものの、居住を続けることは可能です。
ただし、一部のケースでは一時的な退去が必要になることがあります。
仮住まいが必要になるケース
専有部分の大規模改修を伴う場合
給排水管の全面更新工事で、室内の配管を交換する場合は、数日〜1週間程度の仮住まいが必要になることがあります。特に築40年以上のマンションで設備更新を行う場合に該当します。
耐震補強工事を伴う場合
耐震補強工事で住戸内に補強壁や制震装置を設置する場合、工事期間中は居住できません。
アスベスト除去が必要な場合
古い建材にアスベストが含まれている場合、除去工事中は安全のため退去が求められることがあります。
仮住まい費用の目安
費用の内訳
仮住まいにかかる費用は、仮住まい先の家賃(ウィークリーマンション等)、引っ越し費用(往復2回分)、家財の一時保管費用、トランクルーム代などです。
1世帯あたり、1週間の仮住まいで15〜30万円程度を見込む必要があります。
費用負担のルール
給排水管の更新など共用部分に起因する工事の場合、仮住まい費用は修繕積立金から支出するのが一般的です。ただし、管理規約に明確な規定がない場合は総会での決議が必要です。
共用部分と専有部分の修繕区分を明確にした上で、費用負担のルールを事前に決めておきましょう。
仮住まいを最小限にする工夫
工事の段階的実施
全戸一斉ではなく、フロアごとや棟ごとに段階的に工事を進めることで、仮住まいが必要な期間を最小限にできます。
在宅工事の工夫
室内の配管工事であっても、工法や工程の工夫により在宅のまま施工できるケースもあります。工法の選択段階で、仮住まいの要否を施工業者に確認しましょう。
まとめ
大規模修繕で仮住まいが必要になるのは限定的なケースですが、該当する場合は費用も住民の負担も大きくなります。資金計画の段階で想定しておくことが重要です。

